第1話  約束

reiki_01.jpg 衛の濮陽(ぼくよう)統帥である公孫羽(こうそんう)は、剣客の蓋聶(こうじょう)から秦による濮陽侵攻計画を知らされる。弟子の韓申(かんしん)と荊軻(けいか)に城内の民と孫娘の公孫麗(こうそんれい)を託した公孫羽だが、秦軍との死闘の末に命を落とし、濮陽は陥落する。同じ頃、元服した秦王嬴政(えいせい)は実母である太后(たいこう)の情夫、嫪毐(ろうあい)の謀反を制圧するも、当の嫪毐は取り逃がしてしまう。そして呂不韋(りょふい)の反対を押し切り、謀反に加担した罪で母親を幽閉する。そんな嬴政は幼少の頃に出会った麗と荊軻を忘れられずにいた。