第9話  嫉妬

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嬴政は麗の懐妊について疑われぬよう、夜ごと麗の寝所に通い詰める。同じ頃、荊軻は労役のため咸陽(かんよう)から移送され、侍衛として秦王宮に潜入していた韓申は麗の懐妊を知る。立后を急かす祖太后(そたいこう)に、嬴政は麗の懐妊を告げ、今は時期尚早だと答える。麗を流産させるため、祖太后と楚夫人(そふじん)は太医に堕胎薬を調合させ、景良人に命じて堕胎薬を麗の食事に混入させる。事なきを得た麗だが、激怒した嬴政は犯人の捜索を命じる。麗は、見舞いに訪れ、優しい言葉をかける敏夫人(びんふじん)の真意を測りかねるのだった。