第16話  偽り

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王宮を脱出したものの、麗の心は以前と違っていた。敵であるはずの嬴政をかばう麗に対し、荊軻は不満をあらわにする。麗は嬴政との子がいると嘘をつき、皆に別れを告げて王宮へ帰ってゆく。それは荊軻と天明を守り、蘭の思いを実らせるためだった。嬴政は激高する一方、麗が天明を置いて行くはずはないと思い返す。趙高は嬴政の命令で捜査を始めるが、同時に麗への報復を画策していた。祖太后と楚夫人は祖国の利を図るため、李斯の懐柔に動き出す。