第12話  紫禁城の妃たち

kouteinokoi_12.jpg 狩場からひと月ぶりに紫禁城に戻った康熙帝を待っていたのは、皇帝の寵愛をめぐって争う後宮の妃たちだった。嫉妬や妬みが渦巻く後宮の空気から逃れるように、康熙帝は琳琅を伴って庭へ向かい、狩場から移植させた思い出の梨の木を眺めてひとときの安らぎを得る。だが琳琅は、御前女官の勤めを退きたいと願っていた。一方、そんな2人の関係に不安を抱いてきた容若は、琳琅を逃がそうと決意する。