9月6日~9月10日
9月6日(月)
「菅首相不出馬で急変!自民党総裁選挙と政局の行方」
ゲスト:御厨 貴(東京大学名誉 教授)、角谷 浩一(政治ジャーナリスト)
突然の菅義偉首相の自民党総裁選挙「不出馬」表明で、永田町に激震が走った!「大政局の秋」を迎える事態となったからだ。支持率続落で「危険水域」にあった菅首相は急きょ、二階俊博幹事長に代わるフレッシュな人材を登用する党人事で乗り切ろうとした。しかし、党内では、都議選や横浜市長選など連戦連敗で「菅さんでは戦えない!」との不満が渦巻き、進退窮まった末の不出馬表明となった。これまで「派閥の議員数」が勝敗を決めてきた「総裁選の論理」は大きく変わるのか?一方で、新型コロナウイルス感染の重症者が全国で過去最多を更新し続けている中、国会も開かず「政局」に邁進する姿は、国民にどう映るだろうか?大波乱の「秋政局」の行方について、専門家と共に徹底分析する。
9月7日(火)
「混迷政局&世界情勢 日本経済の行方は?」
ゲスト:真田 幸光(愛知淑徳大学 教授)、 熊野 英生 (第一生命経済研究所 首席エコノミスト)
コロナ禍でも欧米の景気が拡大傾向にある中、日本の回復が遅れている。米国はワクチン接種をテコに経済再開を本格化させ、いち早く回復軌道に。また、英国は最悪期を脱したとして、規制の全面解除に踏み切り、感染対策を修正しながら経済とのバランスをとる。一方、日本は、長引く緊急事態宣言で経済活動が抑えられている上に、混戦模様の自民党総裁選挙を経て誰が首相になり、いかなる政策を打ち出すのか、不透明な社会情勢が続く。日本経済復活のために、必要な戦略とは?欧米のような「ワクチン証明書」の活用は経済・社会活動を正常化させる切り札となるのか?各国の経済戦略をヒントに、日本経済回復への処方せんを専門家に聞く。
9月8日(水)
「アフガン撤退!米国は台湾防衛も放棄するのか?」
ゲスト:中林 美恵子(早稲田大学社会科学総合学術院 教授)、渡部 恒雄(笹川平和財団 上席研究員)
今月11日で「米中枢同時多発テロ」から20年を迎えるのを機に、バイデン米大統領は8月末でアフガニスタンの駐留米軍を撤退させ、史上最長とされる「対テロ戦争」に終止符を打った。 「最大の脅威」と位置付ける中国との覇権争いへと安全保障戦略をシフトさせるためだ。しかし、イスラム原理主義勢力タリバンが近く新政権を発足させ、アフガン情勢の混乱が激化する中で、アメリカは対中国戦略に集中することができるのか?しかも、米軍のアフガン撤退を受け、台湾では「アフガンは明日の台湾」などと、アメリカが台湾防衛を放棄するのではとの指摘も出ている。アフガンだけでなく世界の多くの地域で緊張の度合いが増している情勢の下で、日本はいかにして国際社会で存在感を発揮し、中国の脅威に立ち向かうのか?日米同盟の在り方も含め、専門家と共に考える。
9月9日(木)
「盛り上がる自民党総裁選 野党襲う埋没の危機!?」
ゲスト:安住 淳(立憲民主党国対委員長)、小池 晃(共産党書記局長)
菅義偉首相の不出馬表明で俄然、混戦模様となった自民党総裁選挙。自民党総裁は首相となる可能性が限りなく高く、且つ、自民党内の合従連衡が目まぐるしく変化するため、メディアも連日、報道をしている。コロナ禍における医療ひっ迫状況などにより支持率を下げ続けている菅政権と衆議院選挙で対決したかった野党としては、当てが外れた格好だ。そればかりか、自民党総裁選のメディア露出急拡大に埋没気味で、危機感さえ抱く。実際、野党の政党支持率は相変わらず低迷したままで、存在感を示せないでいる。存在感を示す場を求め臨時国会の召集を要求しても、菅政権は応じていない。立憲民主党や共産党など野党4党は「共通政策」で合意し、衆院選挙での協力を加速させようと事態打開に動いてはいるが...。「政府・与党批判一辺倒」との批判もある野党が、政権を担える責任政党に脱皮できるか、野党の論客に問う!
9月10日(金)
「世界各国リーダーたちのコロナ対応」
ゲスト:吉崎 達彦(双日総合研究所チーフエコノミスト)、金塚 彩乃(弁護士)
注目のニュースを、ゲストの論客とBS11解説委員のジャーナリスト・二木啓孝が徹底解説する「NEWS勘どころ」、ゲストが独自の目線でニュースに切り込む「クロスアングル」、そして気になる新聞記事を深堀りする「ニュースのツボ」の、3つのコーナーをお届け。
今回の「クロスアングル」は世界各国がコロナ禍で苦しむ中、いまだに多くの感染者を出しているフランスの取り組みについて、フランスの弁護士資格を持つ金塚彩乃さんが、日本との大きな違いについて説明する。また、世界のリーダーたちはコロナ禍にいかに対応してきたのか、双日総合研究所の吉崎達彦さんに聞く。