第30話  疑念

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李斯は夏侯央(かこうおう)と鮑野(ほうや)から、麗を救出したのは韓申ではなく荊軻であること、更に入内(じゅだい)前、麗と荊軻が恋仲だったと聞かされる。同じ頃、敏夫人は韓長使を王宮から脱出させ、趙高に韓長使の家族もろとも殺害するよう命じる。ある日、麗は太后からかつて趙王趙遷(ちょうせん)と敏夫人が恋仲だったこと、趙遷が浮気性だったことを告げられる。やがて韓長使が遺体で見つかり、楚良人は敏夫人を問い詰める。そこへ麗がやってきて、敏夫人と関わらないよう忠告するのだった。