第21話  手放した凧

kouteinokoi_21.jpg 容若の想い人が琳琅だと知った翠雋は、参内をねだり、琳琅とふたりきりになった。そして、夫を忘れてほしいと懇願する。翠雋の悲痛な表情を見て、琳琅の心は決まった。容若にもらった凧を揚げ、糸を切る。凧は空に舞い上がり、容若への想いや愛しい日々も風と共に去った。寂しそうな琳琅の姿を、康煕帝がそっと見守っている。その優しさに感謝しながら、琳琅は新しい人生を歩むことを誓い...。