第43話  継嗣

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朝議で昌平君から立太子(りったいし)の進言を受けた嬴政は麗に天明を指名したいと告げる。一方、夫人に復位した楚夫人は昌平君から扶蘇(ふそ)の太子擁立を持ちかけられる。だが、間もなく昌平君の巡らせた諜報網が嬴政の知るところとなってしまう。燕では蓋蘭が秦王暗殺を思いとどまってほしいと頼むも、荊軻の心は変わらない。ある夜、田光は荊軻に秦舞陽が同行する旨を告げ、別れの挨拶をする。その足で太子府へ向かった田光は、秦王暗殺の累が燕と丹太子に及ばぬよう、自ら命を絶つのだった。