最終話  願い

reiki_48.jpg
荊軻が参内する頃、麗が目覚めると、部屋の前には侍衛たちが立ち塞がっていた。毒を盛られた荊軻は嬴政との死闘の末、駆けつけた麗の前で絶命する。荊軻に毒を盛り、麗を薬で眠らせたのは清児だった。互いに剣を向ける麗と嬴政だったが、麗は愛する人を失う気持ちを嬴政に分からせるため、故意に剣を受け、嬴政の腕の中で息絶える。いつの間にか、嬴政はあの月夜に身を置いていた。満月に願いをかけた幼い3人の姿は消え、嬴政は独りで杯を掲げた。