第83回  波瀾万丈!相国寺の歴史秘話 ~幻の七重塔~

今回は、室町幕府3代将軍、足利義満が創建した相国寺の歴史秘話を紐解く。
京都市上京区にある相国寺は、東京ドーム約3個分、4万坪の広さを誇る京都を代表する禅寺の一つ。かつては、東京ドームおよそ100個分もの寺域を誇ったという相国寺は、完成した直後から何度も火災に見舞われてきた。しかし、応仁の乱や天明の大火といった大きな危機を乗り越えてきた寺には、奇跡的に難を免れた宝もいくつか伝わっている。その一つが、宮内庁三の丸尚蔵館が所有している伊藤若冲の代表作「動植綵絵」だ。2021年7月に国宝に指定されることになったこの絵にまつわる若冲と相国寺の関係を、毎年9月に行われる若冲忌を通じて紹介する。
さらに、承天閣美術館で展示されている若冲が手がけた金閣寺・銀閣寺の障壁画も専門家の解説で案内。襖絵が伝える天才画家・伊藤若冲の遊び心とは?
焼失と再建を繰り返した相国寺の波瀾万丈の歴史に思いを馳せる。 

京都浪漫 悠久の物語 京都浪漫 悠久の物語