第5回  小林清親

小林清親 第5回

文明開化が進む明治時代に、江戸伝来の浮世絵に新たな命を吹き込んで、「最後の浮世絵師」の一人と目された小林清親。浮世絵に西洋の手法を取り入れながら、穏やかな色彩でしっとりとした情緒漂う風景を描きました。江戸から東京へと変貌する街の姿をとらえた浮世絵から、社会を鋭く風刺する「ポンチ絵」まで、幅広く手がけた清親の世界へご案内します。ご紹介する作品は、小林清親「品川見越ノ月」、「カンバスに猫」ほか。