11月1日~11月5日

11月1日(月)
「検証!総選挙 今後の政治課題と注目点」

ゲスト:中北 浩爾(一橋大学 大学院教授)、太田 昌克(共同通信社 解説委員)

新型コロナウイルス対策の失敗などで退陣した菅義偉内閣に代わった岸田文雄政権が、初めて信を問われた今回の衆議院選挙。自民党政権は信頼を回復出来たのか?岸田内閣は「分配」重視など新たな政策を打ち出したものの、人事に安倍晋三・元首相&麻生太郎・自民党副総裁&甘利明・自民党幹事長の「3A」の影響が色濃く滲む。世論調査で、国民は「安倍・菅政権からの刷新」を望むが、果たして審判の結果は?野党の選挙協力が従来以上に進み「与野党対決」の構図が多く生まれたが、効果のほどは?投開票日翌日、選挙戦が示した民意と今後の政治課題・注目点を専門家と共に検証する。


11月2日(火)
「衆院選後の政局大予測 岸田首相勝利も難題直面か!?」

ゲスト:伊藤 惇夫(政治アナリスト)、鈴木 哲夫(番組コメンテーター / ジャーナリスト)

政権選択をかけた衆議院選挙は、自民党が選挙前の議席を減らしたものの、単独で国会を安定的に運営するための「絶対安定多数」261議席を確保。立憲民主党は野党共闘が不発に終わり、選挙前を下回る議席数となり、枝野幸男代表の責任問題にまで発展した。一方、躍進したのが選挙前の4倍近い議席を獲得し、第3党に躍り出た日本維新の会だ。自民党同様、憲法改正を目指している維新の協力があれば、改正に向けた発議も視野に入る。以上のような状況を踏まえ、岸田文雄首相は「信任された」と自信を示すが、自民党の甘利明幹事長や閣僚らが小選挙区で落選するなど、求心力維持に不安も残した。来年夏には参院選が控え、岸田首相は早期の成果を問われることになるのだが、いかなる舵取りをするのか?待ち受ける難題とは?永田町ウオッチャーが今後の政局を予測する。


11月3日(水)
「激化する米中対立で試される岸田文雄首相の外交力」

ゲスト:渡部 恒雄(笹川平和財団 上席研究員)、豊田 祐基子(共同通信社 特別報道室次長)

衆議院選挙で自民党単独過半数を確保した岸田文雄首相は早くも、初の外遊先としてイギリスを訪れ「国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)」の首脳級会合に参加し、外交を本格化させた。覇権主義を掲げる中国を念頭に、ジョンソン英首相やバイデン米大統領との首脳会談も注目を集めている。一方、9月にアメリカはイギリス&オーストラリアとの3カ国による新たな安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」を発足。イギリス軍制服組トップの国防参謀長・カーター陸軍大将は先月21日に「オーカスは日本などを含める形で拡大する可能性がある」との認識を示した。緊迫化する台湾や南シナ海などをめぐり、同盟国・友好国を中心とした対中国包囲網が構築される中、日本が果たすべき役割とは?岸田首相の外交力を専門家が検証する。


11月4日(木)
「GoToトラベルいつ再開?観光業復活へ期待と課題」

ゲスト:小林 慶一郎(慶応義塾大学経済学部教授)、鳥海 高太朗(航空・旅行アナリスト)

「ウィズコロナ」へと舵を切った日本。しかし、地方創生の柱であったインバウンド(外国人の訪日旅行)は壊滅状態のままだ。従って、非常事態宣言解除後も観光業の回復ペースは鈍い。当然ながら「GoToトラベル」の再開が期待されるが、去年のルールのもとでは高価格帯のホテルなどに利用が集中し、安い宿泊施設は恩恵が少ないなど、多くの課題があった。岸田文雄首相は中小施設の補助率を上げる「GoTo2.0」を訴えていたが、いつ開始されるのか?何より、感染拡大防止との両立は可能なのか?日本の成長産業であるはずだった観光業。復活には何が必要なのか考える。


11月5日(金)「リベラルタイム」
「新価値創造に挑む!」

ゲスト:勝木 敦志(アサヒグループホールディングス 代表取締役社長兼CEO)

緊急事態宣言が解除されて、ビール会社は業務用商品の増産を始めています。アサヒビールでも、主力の「スーパードライ」の生産ベースを4倍に拡大。一方で、消費者への「新しい価値の提供」や、利益あげるだけでなく、社会的責任を果たすことで将来においても事業を継続するとの考え方=「サステナビリティ」への取り組みも積極的に続けています。そこで今回は「新価値創造に挑む!」をテーマに、アサヒグループホールディングスの勝木敦志代表取締役社長兼CEOにお話を伺います。