第90回  世界遺産巡りと"散歩の極意"

太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選 太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選 太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選

今回からオープニングテーマ曲をリニューアル、特別編として、「世界遺産巡りと散歩の旅」をお届けします。誰もが旅を渇望する今...、これまで訪れた世界遺産を振り返りながら、太田流小さな旅の楽しみ方もお伝えします。

番組で奈良を訪ねたのは7年前。いにしえの都は、世界遺産の宝庫です。名刹・東大寺では、伝来した仏教の勢いを象徴するような大仏の、言い知れぬ迫力に圧倒されました。深まりゆく街の一軒目は、昭和29年創業の「蔵」。太田さんにとって奈良の居酒屋の魅力を最初に知ったお店でもあります。ねぎ塩カンパチにきも焼き、お燗は奈良の地酒、「篠峯」で。地元のファンに長年愛されている由縁がわかりました。

続いては散歩の旅へ。「身の回りをゆっくり丁寧に歩く...」が太田流の散歩道。ご近所の周辺をゆったりとした気分で散歩していくと、そこには必ず新しい発見があると太田さんは教えてくれます。

次の世界遺産は、岐阜県、白川郷。美しい合掌造りの集落は一度は訪ねてみたい場所。季節は秋、旅には最高の時期でした。ここ飛騨高山にも、太田さんを唸らせる名店がありました。平成13年、「本郷」は古民家を改装して開店。オーナーにして唎酒師(ききさけし)、さらにはソムリエでもある、飼馬さん。その確かな目で選んだ銘酒は30種類。さらに料理の品揃えは和洋多彩。一番人気の飛騨牛の煮込みは予想に違わぬ味でした。

旅に出られない状況から少しづつ物事は動いてきています。「旅のない人生ほどつまらないものはない」とは太田さんの持論。小さな旅から、日本の良さを再確認する大きな旅の素晴らしさまでご紹介します。