第85回  みやびな御所文化受け継ぐ尼門跡寺院をめぐる

今回は、みやびな御所文化を脈々と受け継いできた尼門跡寺院をめぐる。
最初に訪れるのは、「入江御所」とも呼ばれた浄土宗の尼門跡寺院、三時知恩寺。寺に伝わる多くの寺宝を紹介し、幼くして門跡に入られた尼宮の暮らしに触れる。また三時知恩寺と呼ばれる理由を紐解く。
次に訪れるのは、「百々御所」の御所号を持つ宝鏡寺。人形寺としても知られる宝鏡寺には多くの御所人形が受け継がれているが、ある人形にまつわる驚きの伝説を紹介する。
次に向かうのは、「谷の御所」とも呼ばれた霊鑑寺。椿の寺としても知られ、庭内には120種以上の椿が植えられており、春の特別公開では多くの観光客の目を楽しませてくれる。さらに書院では、狩野永徳が描いた「四季花鳥図」などの絢爛豪華な障壁画も見られる。
最後に訪れるのは、足利義満が造営した「花の御所」跡に建つ尼五山第一位の大聖寺。11歳で世を去った尼宮が過ごした部屋が伝えるものとは?宮中の習慣と文化が保たれた小さな御所・尼門跡寺院をめぐり、尼宮たちの暮らしに思いを馳せる。

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