第1話  失われた兵力配置図

kayoueishi_01.jpg 明朝、嘉靖(かせい)年間。六扇門(りくせんもん)の捕快(ほかい)・袁今夏(えんきんか)は兵部郎中・曹昆(そうこん)の焼死事件の現場に向かった。検視の結果、亡骸は曹昆自身だと判断した今夏だが、そこへ乗り込んできた錦衣衛(きんいえい)の陸繹(りくえき)は見立ての誤りを暴き、独断で捜査を取り上げたうえ、今夏の銃を持ち去る。陸繹に曹昆の事件を錦衣衛より先に解決できれば銃を返してやると言われた今夏は、銃を取り戻すため、また捕快としての誇りにかけて、相棒の楊岳(ようがく)とともに曹昆の居場所を探り始める。