第3回 京の和菓子
卓越した職人技が生み出す京の和菓子。
四季の移ろいや歳時などを表現する繊細で美しい和菓子は、京の文化の奥深さを伝えてくれる存在です。
今回は常盤貴子さんが、和菓子の歴史や背景など、風雅な世界を巡ります。
まずは室町後期に京都で創業し、今も宮内庁御用達の老舗和菓子店へ。御所向かいにある落ちついた店舗で目にも美味しい和菓子をいただきます。
続いては上京区にある江戸中期の儒者・皆川淇園の学問所跡へ。ここは京都最古の花街、上七軒に店を構える老舗和菓子店四代目・太田達さんが、現代の知のサロンとして、茶会など様々な文化活動を繰り広げる拠点です。正月の菓子"花びら餅"を味わいながら、太田さん、常盤さん、そして華道家・写真家の池坊専宗さんの3人で、和菓子をテーマに様々な話がはずみます。
さらに左京区にある現存する日本唯一の金平糖専門店へ。独特の尖った形状を作り出すため、休みなく体を動かし続けるという職人の手業を紹介します。
最後は左京区・一乗寺の和菓子処へ。和菓子職人とパティシエの夫婦が生み出したスイーツは、インターネット通販で数ヶ月待ちという人気ぶり。進化を止めない最新の京の和菓子に迫ります。
常盤さんお気に入りのカフェコーナーは、ゼリーポンチで有名な四条河原町すぐの老舗喫茶店。レトロな佇まいとブルーの照明に照らされた幻想的な雰囲気の店内は、唯一無二の空間として長く人びとに愛されています。
【出演】
太田 達(老松 四代目当主)
池坊 専宗(華道家 写真家)
髙木 優美子(虎屋 京都店 文化事業担当)
清水 泰博(緑寿庵清水 五代目)
清水 珠代(緑寿庵清水 五代目女将)
中林 英昭(一乗寺中谷 三代目)
中林 恵子(一乗寺中谷 三代目若女将)
【協力】
虎屋、老松、有斐斎弘道館、華道家元池坊、緑寿庵清水、喫茶ソワレ、一乗寺中谷