第13回  ドーミエ

ドーミエ 第13回

革命後の十九世紀のフランスでは、それまでは「描くに値しない」と考えられていた庶民の暮らしに目を向ける画家たちが現れました。オノレ・ドーミエもそんな一人です。貧しいながらもたくましく生きる人々に共感を寄せる一方で、腐敗した政治に鋭い眼差しを投げかけ、辛辣な戯画を描いて社会のゆがみを告発し続けました。ご紹介する作品は、ドーミエ「洗濯女」、「ガルガンチュア」、「三等車」ほか。