第15話  届かぬ想い

kayoueishi_15.jpg 元宵節(げんしょうせつ)の夜、陸繹や今夏らは揚州の街に出かけた。途中、謝霄は一行から外れて今夏を呼び出し、改めて愛を告白するがあえなく玉砕する。陸繹と今夏は水辺に腰を下ろして願を掛け、しばし穏やかな時間を過ごした。楊程万の脚の治療も終わり、都に戻ろうとしていた矢先、烏安幇の配下が郊外の芦原で大勢の倭寇に襲われた。芦原に向かった陸繹と今夏、それに謝霄は倭寇を見つけて後を追うが、怪しい竹笛の音を聞くと意識を失い...。