#7 危険なゲーム
マリリン・シャベールの遺体が平底船で発見された。遺体は白雪姫の衣装を身にまとい傷口にUSBが埋め込まれていた。USBには何人もの人間の肖像画のデータが入っており、その中に昨年の9月から行方不明となっていたマリリン・シャベールの息子も含まれていた。このデータに入っていた絵画の人々はすべて過去5年間、しかも全員9月に行方が分からなくなっていることが判明する。マリリンの遺体を検視した結果、彼女がまず別の場所で襲われて埋められたが、自力で穴から這い出したことが分かった。彼女が埋められたとされる場所にたどり着くと、その場所から行方不明となっていた絵画の人々が遺体となって発見される。クロスボウ、狩猟用ナイフ、トラバサミの跡、など死因は様々だった。バルタザールは、この被害者たちは、人間を狩猟して楽しむ人間たちの狩猟ゲーム用として調達されたのだと確信する。