第30話  男装の英雄

kayoueishi_30.jpg 丹青閣の一件はひとまず解決した。青玄は丹青閣の名誉を回復するためにも、陸繹が厳家を倒すための駒になると申し出る。揚州に戻る大堅と林菱に別れを告げ、陸繹らは毛海峰と蘭葉の関係を探るため杭(こう)州に向かった。陸繹は役人の素性を隠すために良家の子息を装い、今夏も男装して杭州の街を散策する。不埒な男たちに絡まれている美少女を見かけた今夏は、すぐに駆け寄って少女を助け出すが、偶然にも少女は陸繹の従妹の淳于敏(じゅんうびん)だった。