第33話  再びの口づけ

kayoueishi_33.jpg 酔った今夏は陸繹に口づけしたことがあると、楓林坳でのいきさつを告白する。どんな気分だったかと尋ねる陸繹に、よく覚えていないと答える今夏。もう一度試せば思い出すかもと誘う陸繹の言葉に、酔った今夏は命令ならばと唇を寄せる。しかし今夏は躊躇するが...。翌朝、二日酔いで目覚めた今夏はお酒を飲んだあとの記憶が曖昧だった。どうやって自分の部屋に戻ったのかも覚えておらず、髪にはなぜか見慣れぬ簪が挿されていた。