第90回  仏師と巡る京の仏像~千本釈迦堂・穴太寺・清源寺~

解説:三浦耀山(仏師)

今回は、ドローン仏で一躍世間の注目を集めた仏師の三浦耀山さんの案内で、唯一無二の仏像が伝わる京都の寺をめぐる。
最初に訪れるのは、古くから千本釈迦堂と呼ばれる上京区の大報恩寺。霊宝殿には、運慶・快慶の工房で造られた十大弟子像や肥後定慶による六観音菩薩像などがずらりと並び、見るものを圧倒する。令和の仏師が理想とする仏像とは?
次に訪れるのは、亀岡市にある西国三十三所観音霊場の二十一番札所の穴太寺。「今昔物語」にも登場するご本尊の「身代わり観音」の伝説や珍しい仏像として人気を集めている涅槃像などを紹介する。
最後に訪れるのは、南丹市八木町にある清源寺。こちらには版画家の棟方志功も絶賛したという「木喰仏」がある。江戸後期の修行僧・木喰上人が彫った仏像の魅力とは?
ユニークな仏像が遺る寺院をめぐり、はるか昔の仏師たちの魂に思いを馳せる。

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