第37話  失って気づくもの

kayoueishi_37.jpg 楊岳が崖から落ちた場所には何者かに助けられた痕跡が残っていたが、近隣の村を捜しても見つからない。いなくなって初めて楊岳に対する自分の気持ちに気づいた上官曦は、堂主の座を烏安幇に返し、楊岳を捜そうと決心する。手がかりもないまま街を歩く上官曦は、楊岳らしき男に危ないところを助けられた。だが顔を隠した男は名乗らないまま逃げるように去っていく。男が楊岳であることを確信した上官曦は、自ら故意に倭寇に捕らわれるが...。