1月31日~2月4日

1月31日(月)
「戦争前夜!? "欧州の火薬庫"ウクライナ再び戦場と化すのか」

ゲスト:春名 幹男(国際ジャーナリスト / 元共同通信ワシントン支局長)、小泉 悠(東京大学先端科学技術研究センター専任講師)

かつてソ連に属していたウクライナをめぐり昨年末の米露首脳リモート会談以降、様々なレベルでの協議が続けられてきた。
しかし、ロシア側は「ウクライナのNATO(北大西洋条約機構)加入阻止」に向け、武力衝突も辞さない構え。実際、10万人規模の軍部隊をウクライナ国境付近に集結させたまま、臨戦態勢を解除していない。"ロシア人保護"を口実に、ウクライナ東部を急襲占領するとの観測さえある。
一方、バイデン米政権も中間選挙を控え、「NATO不拡大」の確約などといった妥協は出来ない。
米露ともに落としどころを見つけるのは極めて難しい情勢だ。
専門家が徹底分析する。


2月1日(火)
「社会保障崩壊防げるか?団塊世代高齢化「2022危機」がやってくる!」

ゲスト:牧原 秀樹(自民党衆議院議員・自民党厚生労働部会長)、結城 康博(淑徳大学総合福祉学部教授)

今年は、戦後のベビーブームで生まれた「団塊の世代」が後期高齢者となる75歳を迎え始める。社会保障費が膨れ上がる一方で、看護・介護の人材不足は加速。介護を受けられなくなる"介護難民"も急増するだろう。折悪しく、新型コロナウイルス・オミクロン株による感染拡大は、医療や介護の現場を支える「エッセンシャルワーカー」の不足に拍車をかけている。
社会保障制度の「2022年危機」が始まったのだ。
「持続可能な社会保障制度の確立」に向け、避けて通れぬ課題とは?危機を乗り切るべく、いかなる改革が必要なのか?
政治と介護・福祉、双方の現場から提言する。


2月2日(水)
「電気自動車(EV)戦国時代!普及のカギはインフラ整備」

ゲスト:国沢 光宏(自動車評論家)、加谷 珪一(経済評論家)

先月27日、日産自動車&三菱自動車&フランス・ルノーの3社連合は、電気自動車(EV)開発などに今後5年間で230億ユーロ(約3兆円)を投資すると発表し、自動車産業の「100年に一度の大変革」を予感させた。
異業種参入の動きも活発で、各社は経営戦略の強化・大転換を加速させている。先月5日(日本時間)には、ソニーグループが電気自動車(EV)への参入を本格的に検討すると表明した。アメリカIT大手・アップルも早ければ2025年にEVの発売を目指すと報じられるなど、開発競争は戦国時代へと突入している。
もっとも、日本国内では不安材料も少なくない。例えば、電気自動車(EV)用の充電スタンドが不足するなど、インフラ整備は遅れている。EVが1回の充電で走れる距離も、ガソリン車と比べ決して優位とはいえない。 電気自動車(EV)開発の現状と、普及に向けクリアすべきハードルについて、専門家が徹底解説する。


2月3日(木)
「コロナ収束を阻む"世界のワクチン格差"」

ゲスト:詫摩 佳代(東京都立大学教授)、森内 浩幸(長崎大学大学院教授 ※リモート出演)

新型コロナウイルス・オミクロン株の感染拡大の中、日本ではワクチンの3回目接種が始まっている。日本より3回目のワクチン接種率が高い先進国や、4回目に着手しているイスラエルなどにも注目が集まる。
一方で、WHO(世界保健機関)のデドロス事務局長は「(ワクチンが行き届かない途上国を含む)全世界でワクチン接種などをしない限り、パンデミック(感染爆発)を終わらせることはできない」と警鐘を鳴らしている。ワクチン接種が遅れる途上国や非先進国が、新たな変異種を生み出す温床となっている可能性があるのだ。実際、猛威を振るっているオミクロン株は南アフリカから初めて報告された。
パンデミックを収束させるためのカギとなる世界の"ワクチン格差"について考える。


2月4日(金)
「学生スポーツを救え!再興への鍵」

ゲスト:池田 敦司(一般社団法人 大学スポーツ協会 専務理事)

毎月第1・第3金曜日は、ジャーナリストの岸田雪子が、月曜~木曜日で扱う政治・経済・国際問題や安全保障といった硬派なテーマにとどまらず、子育て・教育・カルチャー・スポーツなど、身近なテーマを生活者目線で取り上げ、分かりやすくかつ 週末を迎える視聴者がホッと一息つけるような、明るい未来志向のスタンスでお送りしていきます。
新型コロナウイルス感染拡大により大きな影響を受けている大学スポーツ。練習や大会は中止、新入部員の勧誘も満足に出来ないという事で、2019年以降、6割を超える競技において選手やスタッフの数が減少したという統計も出ている。さらに近年、パワハラや薬物問題などの不祥事が相次ぎ、従来の体育会文化の改善も叫ばれている状況。そんな課題が山積する中で、これまで縦割りで管理されていた大学スポーツを横断的につなぐ組織として創設されたのが大学スポーツ協会、通称・UNIVAS(ユニバス)。大学スポーツ界のガバナンスを立て直し、本来の魅力を発信していく事がそのミッションだ。番組では「大学スポーツ協会」の創設に関わり、現在協会の専務理事を務める大学スポーツ再興のキーマン・池田敦司(いけだ・あつし)さんにその課題と対策について聞く。