第65話  口うるさい皇子

eiraku_65.jpg 10年の歳月が過ぎ、皇后は自らの老いに怯えて気難しくなっていた。一方の瓔珞は相変わらず深い寵愛を受け、美貌も衰えることなく自由気ままに暮らす。乾隆帝が最も目をかけている、愉妃(ゆひ)の息子である第五皇子も瓔珞を実の母のように慕い、何かと気にかけていた。皇后に仕える袁春望は、この状況に危機感を覚える。皇后の息子であり嫡子の第十二皇子を帝位につけるべく、ほかの皇子を手にかけるよう皇后を唆し、さらに弘昼(こうちゅう)にも働きかけ...。