第92回 京都守護職と新選組ゆかりの地へ~聖護院・壬生寺・金戒光明寺~
幕末、動乱の京都で活躍した京都守護職と新選組。今回は、忠義と誠に生き京都を守った彼らの功績を顕彰するため「京都守護職新選組巡礼会」を結成したゆかりの3か寺を巡る。
最初に訪ねるのは、巡礼会事務局のある左京区の本山修験宗総本山 聖護院門跡。全国の山伏を統括する修験道の総本山としてかつては広大な寺領を誇り、京都守護職に任じられた会津藩の練兵場が造られたことでも知られている。こちらでは絢爛豪華な狩野派による130面の障壁画など、門跡寺院ならではの見どころにも触れる。
次に向かうのは、新選組ゆかりの地として有名な中京区にある律宗大本山 壬生寺。新選組が境内で行っていた軍事訓練など当時の様子を記した古文書や八木邸で暗殺された芹沢鴨他隊士7名が眠る墓もあり、新選組ファンの聖地となっている。2020年に復元された新選組の隊服「だんだら羽織」など、新たな取り組みも紹介する。
最後は、京都守護職と新選組ゆかりの地である浄土宗大本山くろ谷金戒光明寺に赴き、会津藩主松平容保が本陣を置いた理由に迫る。
わずか6年、時代を駆け抜けた最後のサムライたちの足跡を辿る。