3月21日~3月25日

3月21日(月)
「プーチンは何を考えているのか?緊急プロファイル」

ゲスト:畔蒜 泰助(笹川平和財団 主任研究員)、名越 健郎(拓殖大学教授 / 元時事通信モスクワ支局長)

ロシア軍のウクライナ侵攻から間もなく1カ月になる。ロシア側は当初、「簡単に制圧出来る」と分析していたようだが、ウクライナの軍と民の命がけの反撃に遭った。
予想外の激しい抵抗に業を煮やしたプーチン露大統領は「核兵器部隊」に待機態勢を命じて、あからさまな"核恫喝"を繰り返す。ところが、首都キエフ攻略もままならず、華々しい戦果に乏しい"大誤算のヤマ"を築き上げた。
ところで、侵攻前にプーチン大統領と会談をしたフランスのマクロン大統領は、「会って話したプーチンは全く別人の様に変わっていた」と証言している。コロナ禍も手伝い、側近も遠ざけ「孤立」した状態にあったというプーチン大統領。いったい全体何を考えているのか?果たして"正気"を保っているのだろうか?
国際社会のあちらこちらで「裸の王さま」と表現されるに至った、プーチン大統領の言動の変遷・変化などから、専門家がその精神状態を徹底分析する。


3月22日(火)
「緊迫のキエフ最新情勢 ロシア軍は日本周辺でも威嚇!」

ゲスト:佐藤 正久(自民党外交部会長 / 参議院議員)、湯浅 剛(上智大学外国語学部教授 / ロシア語学科長)

ロシア軍は短期間でウクライナの首都キエフを制圧できる、と考えていたとされる。ところが、ウクライナの軍と民による命がけの抵抗に遭い、多くの死傷者を出した。燃料・食料の不足も相まって士気まで低下している模様だ。
焦りの色を隠せないロシアは「ウクライナが生物・化学兵器を開発」などと虚偽情報を広め、それを口実に「核の使用」を示唆し、恫喝する。
一方、日本周辺の海峡をロシア海軍の艦艇が頻繁に航行。防衛省は「ウクライナ情勢との連動した軍事行動」と分析し、警戒を強めている。
極東でも威嚇行為を強行する、ロシアの狙いは?停戦交渉が予断を許さない状況下、首都キエフ攻防戦の行方は?
戦況を分析し、ロシアと欧米の次なる一手を読み解く。


3月23日(水)
「韓国の尹錫悦・次期大統領が明言『金正恩をしつける』」

ゲスト:西野 純也(慶應義塾大学法学部教授)、李 相哲(龍谷大学社会学部教授)

今月9日に投開票された韓国大統領選挙で、保守系最大野党候補の尹錫悦・前検事総長が大接戦の末に勝利し、5年ぶりの保守政権誕生となる。
尹・次期大統領が取り組むべき最重要課題の一つが、北朝鮮への対応だ。実際、尹氏は大統領選挙の遊説で「金正恩総書記をしつけなければならない」と述べるなど、北朝鮮の脅威に対して抑止力強化を明言している。 一方、北朝鮮は20日に、ロケット砲と推定される飛翔体を4発発射。さらに、ICBM(大陸間弾道ミサイル)発射や核実験再開をちらつかせるなど、挑発行為を続けている。今後、次期保守政権に対し、金総書記はいかなる反応を示すのだろうか?
北朝鮮はウクライナが核兵器を放棄したために、ロシアに侵略されたと確信する。韓国にとっても、ロシア軍のウクライナ侵攻は、安全保障の重要性をあらためて認識させる事態だったはず。
尹・次期大統領の対北政策を読み解き、緊迫化する南北関係の近未来を分析する。 


3月24日(木)
「ウクライナ侵攻1か月 避難民受け入れの課題とは?」

ゲスト:松川 るい(自民党国防部会長代理 / 参議院議員)、守屋 由紀(国連難民高等弁務官事務所=UNHCR駐日事務所広報官)

ロシアがウクライナを侵攻して1か月。大国・ロシアを相手に、ウクライナの軍・民挙げての命がけの奮戦が際立つものの、戦禍は甚大で、死傷者はおびただしい数に上る。
実際、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、国内外への避難民は1千万人を超えた。実に、全人口の4人に1人が避難を強いられているのだ。
ヨーロッパはじめ各国は避難民への支援に乗り出し、日本も受け入れを表明した。既に、来日した避難民もいる。ただ、ウクライナ情勢の先行きが見通せない中で、避難民の滞在長期化も覚悟しなければならない。
避難民の受け入れには、どの様な課題があるのかを考える。


3月25日(金)「タカラベnews&talk」
「世界の半導体を支える日本の技術と人材」

ゲスト:河合 利樹(東京エレクトロン株式会社 代表取締役社長・CEO)

半導体製造装置の売上で世界TOP5に入る日本が世界に誇るグルーバルカンパニー・東京エレクトロン。
「IoT」「AI」「5G」などの普及と進化に合わせ、より高精細化と高性能化が求められる半導体業界において、積極的な研究開発と確かな技術で世界市場でのシェアを伸ばしてきた。番組では、東京エレクトロンの河合利樹社長に、社会の変容や現在の世界情勢を踏まえた今後のビジョンと、その源泉となる「人材」の重要性について伺う。