第3話  秘密の小旅行

botabara_03.jpg 豊樹は初めての無断外泊をする。翌朝、野島家から設計事務所に顔を出すと、心配した鏡子から電話がかかってくる。その日の午後、豊樹は泰造から会社に呼び出される。が、何時間待っても、泰造は現れない。そのうちホテルの設計図を見つけた豊樹は興味にかられて、自分なりの設計図を書き始める。夜半過ぎ、泰造が社長室へ行くと、豊樹が時のたつのも忘れて製図に没頭していた。泰造は豊樹のことを気にいる。二ヵ月後、豊樹は富貴子と熱海へ旅行に行き、結ばれる。豊樹が旅行から帰ると、鏡子から妊娠したことを告げられる。