第29話  東宮の花嫁

togu_29.jpg 宮廷では承鄞と小楓の盛大な婚礼が執り行われ、小楓は皇太子妃となる。一方で瑟瑟も良娣(りょうてい)として、ひっそりと東宮に輿入れしていた。新婚初夜に小楓に拒まれた承鄞は、泥酔して瑟瑟の元へ。顧剣は夜空を仰ぎながら自らの選択を悔い、小楓もまた寒空の下、孤独な夜を過ごすのだった。翌日、承鄞と共に皇后への挨拶に訪れた席で、小楓は高熱を出して倒れてしまう。事のいきさつを知った皇后は激怒し、瑟瑟を禁足の刑にする。