第93回  心穏やかに～日本最大の禅寺・妙心寺で『禅』に触れる～

コロナ禍で自分自身と向き合う時間が増えた昨今、俄かに注目を集めている「禅」。今回は、京都市右京区にある臨済宗妙心寺派大本山妙心寺で「禅」の魅力を伝える4つの物語を紐解き、「禅」の心に触れる。
まずは境内に建ち並ぶ七堂伽藍を巡り、これらのものが禅寺にある理由を探っていく。山門を三門と書く理由や法堂の役割など禅の世界を伝えるとともに、見るものを圧倒してやまない狩野探幽渾身の大作・雲龍図や極楽浄土を感じる三門の天井画など伽藍の美も紹介する。
次に妙心寺発祥の地である山内最古の塔頭寺院・玉鳳院へ足を運び、妙心寺誕生秘話に迫る。花園法皇が「禅」に心を寄せた理由とは？
寺院の春光院や桂春院へも赴き、禅の修行の一つである坐禅や侘茶の世界に触れ、禅とは何かを考える。