第22話  意地悪なバラ

botabara_22.jpg 野島家に来て二日目、極端な主従関係を押しつけようとする香世に、ぼたんは以前のように友だちとして接することを宣言する。香世はあざ笑い、相変わらず召使いのようにぼたんをあごで使う。ぼたんは週に三日、洋装店で働く。同僚の雅也と一緒にデザイン学校にも行けるようになったので楽しみだ。鏡子が一時、退院する。ぼたんも週に一度帰宅が許されていたので、その夜は鏡子の好きな料理を作り、家族三人でくつろぐ予定だった。そこへ、香世から電話がかかってくる。自分の許可なしに勝手に外泊するのは許さないといい、すぐ戻るよう命令する。