4月11日~4月15日
4月11日(月)
「ロシアで異変!暴走止めぬプーチンにクーデタ―?」
ゲスト:名越 健郎(拓殖大学特任教授)、豊田 祐基子(ロイター通信日本支局長)
ロシア軍のウクライナ侵攻から1カ月半余り。ウクライナ側の軍・民挙げての命がけの抵抗や欧米日の兵器・資金援助により、「数日で攻略」との当初の見通しは大きく狂い、ロシア軍は首都キーウ周辺から退却を余儀なくされた。
もっとも、戦禍の終わりは見通せない。ロシア軍退却後の首都圏では、民間人と思われる数百人単位の虐殺遺体が見つかり、国際社会は「ジェノサイド=集団殺戮」だとみて、激しく非難している。
いずれにしても、ウクライナ侵略には「合理的理由が見いだせない」との見地から、今回の軍事侵攻は"プーチンによるプーチンの為の戦争"と言われる。実際、徹底した情報統制にも関わらず、政権中枢や中枢に極めて近い大物経済人&軍事・情報関係の上級幹部らから、批判や不満の声も漏れ出し始めた。民間調査機関の世論調査で支持率80%を超えるというプーチン露政権ではあるが、ロシア国内で要人&軍事・情報組織の離反やクーデタ―が進行しているのだろうか?
「プーチン大統領退陣後」もにらみながら、ロシアの近未来を分析する。
4月12日(火)
「近づく金日成生誕記念日 北朝鮮は核実験再開か?」
ゲスト:辺 真一(コリア・レポート編集長)、礒﨑 敦仁(慶應義塾大学教授)
北朝鮮は4月15日の金日成・国家主席生誕110年記念日にあわせ、核実験など、さらなる挑発に踏み切るのか?日米韓が警戒を強める中、韓国の国防相が北朝鮮のミサイル発射に対する先制攻撃に言及した。すると間髪入れず、金正恩・総書記の妹・金与正氏は「軍事的対立を選択するなら、我々の核戦闘武力は任務を遂行する」として、核攻撃も辞さない姿勢を強調した。
ロシア軍のウクライナ侵攻に伴い、プーチン露大統領が核使用をちらつかせて米欧をけん制するように、北朝鮮の核脅威も格段に高まっている。中露を後ろ盾に、金総書記は何を企んでいるのか?最新の朝鮮半島情勢を交え、専門家が分析する。
4月13日(水)
「プーチン大統領と面識 自民・河野太郎氏を生直撃!」
ゲスト:河野 太郎(自民党広報本部長 / 元外相・元防衛相)
岸田文雄首相は今月8日の会見で、ウクライナ侵略を続けるロシアに対して、5つの柱からなる追加制裁を発表した。特筆すべきは「ロシアからの石炭の輸入禁止措置」で、日本のエネルギー供給に関わる初めての制裁となる。
一方、ロシア軍は北方領土周辺でも、軍事演習を強行し、日本を威嚇。沖縄県・尖閣諸島周辺では、台湾への武力行使を視野に入れた中国の脅威が拡大し続けている。日本列島は北から南まで、強権・専制主義国家の脅威にさらされているのだ。
番組では、外相・防衛相を歴任し、2019年の日露首脳会談にも立ち合い、プーチン露大統領と面識のある自民党の河野太郎・広報本部長が生出演。ウクライナ戦争や中国の軍事膨張で大転換を迫られている、日本の外交姿勢や安全保障戦略について伺う。
4月14日(木)
「ウクライナ侵略で誘発!日本の『エネルギー危機』」
ゲスト:世耕 弘成(参議院自民党幹事長・元経済産業相)
ロシア軍によるウクライナの民間人への残虐行為が明るみになる中、西側陣営はロシアに対する経済制裁強化を加速。日本などG7(先進7カ国)は7日、首脳声明を発表し、ロシアを厳しく非難するとともに「石炭」の輸入禁止などを進めていく方針を打ち出した。
しかし、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア産「石油」の輸入禁止の遅れが人々の命奪っているーと演説。石炭に加え石油の禁輸も実施するよう、強く求めた。
ただ、果たしてエネルギー資源の乏しい日本やヨーロッパは、石油禁輸まで踏み込めるのか?とりわけ日本では先月、「電力需給ひっ迫警報」が初めて出されるなど、電力の安定供給に大きな課題を抱える。エネルギーの安定供給を優先するのか?痛みを伴ってでもウクライナ支援のためロシアへの制裁を断行するのか?選択を迫られているのだ。
ウクライナ侵略で、あらためて浮き彫りになった日本のエネルギー問題について、元経済産業相の世耕弘成氏に伺う。
4月15日(金)
「3年目のゴールデンウィーク 観光業の見通しは!?」
ゲスト:星野 佳路(株式会社星野リゾート代表)
毎月第1・第3金曜日は、ジャーナリストの岸田雪子が、月曜~木曜日で扱う政治・経済・国際問題や安全保障といった硬派なテーマにとどまらず、子育て・教育・カルチャー・スポーツなど、身近なテーマを生活者目線で取り上げ、分かりやすくかつ 週末を迎える視聴者がホッと一息つけるような、明るい未来志向のスタンスでお送りしていきます。
コロナ禍で迎える3度目のゴールデンウィーク。最大で10日間に及ぶ今回の大型連休は多くの人出が予想されている。国も観光支援事業の「県民割」を4月から対象エリアを全国6ブロックに分けた「ブロック割」に拡大。しかし、感染者数が高止まりの東京都はブロック割から除外されるなど、リバウンドによる感染拡大に警戒しながら慎重な判断がなされている。今なおコロナ禍に苦しむ観光業...そんな未曾有の危機を乗り越えてきたのが国内外に多くの宿泊施設を展開する星野リゾート。星野リゾートは「三密」を避けながら、近隣地域の魅力を再発見する観光モデル「マイクロツーリズム」をいち早く提唱し、コロナ禍でも楽しめる旅を提案してきた。番組では、提唱者である星野リゾートの星野佳路代表に、「マイクロツーリズム」がもたらした効果と、これからの観光業について伺う。