5月23日~5月27日

5月23日(月)
「バイデン氏初歴訪 日米韓連携と極東情勢の行方」

ゲスト:平井 久志 (韓国・慶南大学極東問題研究所フェロー)、豊田 祐基子(ロイター通信 日本支局長)

今月、5年ぶりに保守政権が誕生した韓国。尹新大統領は21日、アジアを初めて歴訪中の、バイデン米大統領と首脳会談に臨んだ。バイデン大統領は今回の歴訪で、IPEF(インド太平洋経済枠組み)の創設を提唱するという。
狙いは、TPP(環太平洋経済連携協定)から離脱した米国が、対中包囲網の新たな枠組みを構築するものとされているが、韓国はどう対応するのか。
一方、北朝鮮は、新型コロナ感染拡大の深刻な現状を初めて公表した。尹政権は人道上「支援を惜しまない」と表明したが、南北関係の緩和につながるのか。はたまた、ミサイル発射実験を頻発させている北朝鮮は、核実験の再開に踏み切るのか。日米韓の新たな関係の構築が、極東情勢にどのような変化をもたらすのか。専門家と共に徹底検証する。


5月24日(火)
「米大統領初来日 日米の対中抑止策を検証」

ゲスト:佐藤 正久(自民党外交部会長 / 参議院議員)、前嶋 和弘(上智大学総合グローバル学部教授)

日米首脳会談に続き、24日には日米豪印「Quad(クアッド)」首脳会合が。ロシアのウクライナ侵攻で国際秩序が揺らぐ中、バイデン米政権は、ロシアと中国を「専制主義国家」と位置づけた。特に、脅威が増す中国に対しては、経済・軍事でインド太平洋地域に関与し対抗する考えだ。ただ、インドは関係の深いロシアへの批判は避けており、「クアッド」が、どこまで結束した姿勢を見せられるかが焦点だ。
日米首脳会談では、防衛能力強化に向けた岸田文雄首相の決断をたたえたバイデン大統領。安全保障と経済の両面で、日米の連携強化は、今後どこまで進むのか?脅威増す中露への対策と日米豪印「クアッド」の果たす役割を検証する。


5月25日(水)
「ウクライナ侵攻3カ月 緊迫の局面いつまで続く」

ゲスト:合六 強(二松学舎大学 国際政治経済学部准教授)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)

ロシア軍によるウクライナ侵攻から今月24日で3カ月が経過した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、ロシア軍を侵攻開始前の状況に「押し戻せば勝利」と強調した。その上で、25日に期限となる戒厳令と総動員令を90日間延長することを決めた。米欧の支援強化を後ろ盾にして、ウクライナは反転攻勢へと転じるのか?
一方、ロシアは、南東部のマリウポリ全域を事実上制圧し、東部のドンバス地方(ドネツク州・ルハンスク州)への攻撃を強めている。果たして緊迫した局面はいつまで続くのか。長期化する戦況から見えてきたウクライナとロシア、双方の優位点や課題を分析する。


5月26日(木)
「検証!脱マスクの新基準 これからの感染防止策とは」

ゲスト:尾﨑 治夫(東京都医師会会長)、鈴木 一人(東京大学公共政策大学院教授)

コロナ禍が続く中、マスク生活にようやく終止符か。暑い季節を迎える前に、政府は脱マスクの新基準を発表した。
しかし、「距離が十分取れるケース」や「会話がほとんどない場合」などの基準は、状況によって線引きが難しい。そもそも、マスクを外すと「周りの人の目」が気になる。着脱の判断は国民任せになるのか。
政府の感染症対策は、国民の"自粛"に頼る部分が多かったことは、おととし発表された民間臨調の報告書でも指摘されていた。約3年経って教訓はどう生かされているのか。変異株や新たな感染症の拡大に十分な備えとは?専門家と議論する。


5月27日(金)
「クルーズ船の感染現場から学ぶこと / ロボット技術最前線」

ゲスト:高梨 ゆき子(読売新聞編集委員)、川口 盛之助(未来学者)

毎月第2・第4金曜日は、注目のニュースを、ゲストの論客とBS11解説委員のジャーナリスト・二木啓孝が徹底解説する「NEWS勘どころ」、ゲストが独自の目線でニュースに切り込む「クロスアングル」、そして気になる新聞記事を深堀りする「ニュースのツボ」の、3つのコーナーをお届け。
今回の「クロスアングル」はクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号での新型コロナウィルス感染の実態を医療チームや乗客を取材した記者に聞くとともに、そこから何を学ぶべきなのかを考える。
もう一本の「クロスアングル」は、日本のロボット技術について。世界最先端を誇っていたが、現状はどうなのか?そして未来は?日本のロボット産業に「勝ち」はあるのか話を聞く。