5月9日~5月13日

5月9日(月)
「ウクライナ侵攻から2か月半 5.9対ドイツ戦勝記念日にプーチンは何を語る?」

ゲスト:春名 幹男(国際ジャーナリスト / 元共同通信ワシントン支局長)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)

今日5月9日は、ロシアにとって国内最大の祝日「対ドイツ戦勝記念日」。2か月半前ウクライナに侵攻したロシアは、この日に向けて大きな戦果を上げようと攻勢を強めて来た。だが、ウクライナ軍の予想を上回る反撃、NATOなど欧米諸国によるウクライナへの従来の枠を超える軍事支援により、戦果は限定的で戦況も混とんとしている。
当初「この日に勝利宣言するのでは...」とまで言われてきた5月9日の対ドイツ戦勝記念日で、果たしてプーチン大統領は何を語るのか?軍事・インテリジェンスに詳しい専門家と共に、ウクライナ最新情勢と今後の行方を探る。


5月10日(火)
「韓国新大統領が誕生! 反日政策は変わるのか?」

ゲスト:森本 敏(拓殖大学顧問 / 元防衛相)、辺 真一(コリア・レポート編集長)

韓国では、5月10日に尹錫悦氏が大統領に就任し、新政権が発足する。5年ぶりとなる保守政権の重要課題の一つが、文在寅政権下で「戦後最悪」と言われるまで悪化した日韓関係の建て直しだ。しかし、関係悪化の原因となった元徴用工訴訟や慰安婦問題などでの歩み寄りは容易ではない。
冷え込んだ日韓関係は、修復可能なのか?ロシアのウクライナ侵攻で東アジアの安全保障体制が問われる中、日米韓は連携できるのか?尹新政権の手腕と課題を専門家が徹底分析する。


5月11日(水)
「香港が『警察都市』に!? 新行政長官の素顔とは」

ゲスト:加茂 具樹(慶應義塾大学総合政策学部教授)、柯 隆(東京財団政策研究所主席研究員)

今月8日、香港の次期行政長官選挙が行われ、唯一の立候補者で中国政府の支持を受けた警察出身の李家超氏が圧倒的多数の信任を得て当選。香港が中国に返還されて25年の節目にあたる7月1日に就任する。
  李氏は、撤回に追い込まれたものの、2019年に容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする「逃亡犯条例」の改正を進め、2020年に反政府的な動きを取り締まる「国家安全維持法」の施行後、民主化運動の締め付け強化を主導した人物とされる。
警察出身初の行政長官就任で、さらなる統制強化が進むのではないかと懸念されている。
今年秋の中国共産党大会で、異例の3期目続投を目指す習近平国家主席は、香港統治に向けて、どのようなビジョンを描いているのか?また、ロシアのウクライナ侵攻を受け、習主席の心境に変化は?
「警察都市」化への加速が懸念される、香港の近未来について、長年、香港情勢を見続けてきた専門家と考える。


5月12日(木)
「ロシアによるウクライナ侵攻で国連は何ができるのか?」

ゲスト:北岡 伸一(東京大学名誉教授)、井上 寿一(学習院大学教授)

ロシアによるウクライナ侵攻が激化した4月。ウクライナのゼレンスキー大統領は国連の安全保障理事会で「拒否権が『人々に死をもたらす権利』とならないよう、国連のシステムは直ちに改革されなければならない」と訴えた。国連は、国連憲章第1条で「国際の平和及び安全を維持すること」を目的としている。しかし、今回、安保理常任理事国で「拒否権」を持つロシアが当事国になったことにより、国連は機能不全に陥った。国連安全保障理事会でロシア軍の即時撤退を求める決議案はロシア自身の拒否権で否決され、国連総会の緊急特別会合で採択された非難決議は法的拘束力がない。まさに「紙切れ一枚」だ。第二次世界大戦以降の77年間、平和を維持した秩序の崩壊を防ぐためにも、国際社会が結束する時。日本が貢献できる国連改革とは何かを考える。


5月13日(金)
「情報を読み取る力とは / 香港での"日本愛"が止まらない」

ゲスト:伊東 正裕(香港貿易発展局東京事務所長)、佐々木 俊尚(ジャーナリスト)

毎月第2・第4金曜日は、注目のニュースを、ゲストの論客とBS11解説委員のジャーナリスト・二木啓孝が徹底解説する「NEWS勘どころ」、ゲストが独自の目線でニュースに切り込む「クロスアングル」、そして気になる新聞記事を深堀りする「ニュースのツボ」の、3つのコーナーをお届け。
今回の「クロスアングル」は真実の情報を読み取る力について。毎日記事や情報がネット上に溢れているが、その内容は玉石混交だ。その中から「確かな情報」をどう読み取ればいいのか聞く。
もう一本の「クロスアングル」は、かつて日本人の人気海外旅行先だった香港で拡大している"日本愛"市場について。政治的にも社会的にも中国色が強まり、日本人が疎遠になりつつある香港だが、様々な分野で日本の商品人気が高まっている。新型コロナウィルス感染拡大で訪日できない"日本大好き"香港人が、日本的な生活を楽しんでいるというのだ。果たしてその実態とは?!