第58話  死なないでッ!

botabara_58.jpg ぼたんが余命半年と知った香世は、半狂乱になる。一方ぼたんは、自分がいなくなれば争い事もなくなる、と自分の運命を冷静に受けとめていた。和人から腎臓移植の話を聞いた香世は、ぼたんの命を助けるためにドナーになることを申し出る。香世の網膜剥離を心配した和人は眼の手術を先に勧めるが、香世のたっての希望で移植手術が優先される。和人も立ち合った腎臓移植手術は無事、成功する。が、香世の目が見えにくくなり、手術はもう不可能だった。このままでは完全に失明してしまうというので、由岐雄は自責の念にかられる。香世は目のことはぼたんに言わないよう口止めをする。