6月20日~6月24日

6月20日(月)
「忘れられた紛争 シリア・アフガン・ミャンマーはいま」

ゲスト:田中 浩一郎(慶應義塾大学総合政策学部教授 / 元国連アフガン特別ミッション政務官)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)

ロシアのウクライナ侵攻から間もなく4カ月。この間、国際社会や日本政府はウクライナ情勢に最も注目し、報道も連日、その戦況を細かく報じ続けて来た。
国連安全保障理事会常任理事国で核保有国のロシアが、主権国家であるウクライナに軍事侵攻したことは、明白な国際法違反であり、国際社会がロシアを糾弾し、これに注目することは、当然な事である。
しかしながら、世界にはウクライナ侵攻前から、重大な国際紛争が幾つも存在している。
番組では、ウクライナ報道の影で詳しく伝えられてこなかった、それ以外の"重要な紛争"に注目し、いま何が起きているのか伝える。


6月21日(火)
「G7vs.プーチン攻防戦 手腕問われる岸田外交」

ゲスト:鶴岡 路人(慶応義塾大学准教授)、山田 惠資(時事通信社解説委員)

アジア唯一の先進7カ国(G7)メンバー国として、いま日本の外交力が問われている。
岸田首相は、今月26日からドイツで開催されるG7首脳会議に続き、29日にスペインでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に、日本の首相として初めて参加する。主な議題は、ロシアへの抑止力強化やウクライナへの追加支援だが、軍事・武器支援ができない日本は、何のために、どんな役割を担い、どう存在感を示していくのか?また、中国の軍事的台頭に対し、東アジア安定のために、日本は何を主張すべきか?
18日間の参議院選挙期間中に、1週間ほど日本を離れる岸田首相。厳しい国際情勢の中、その手腕が問われる「岸田外交」を検証する。


6月22日(水)
「参院選 『物価高・円安・防衛費』各党公約は?」

ゲスト:太田 昌克(共同通信 編集委員 兼 論説委員)、加谷 珪一(経済評論家)

第26回参議院選挙はきょう(22日)公示され、来月10日の投開票日まで、18日間に及ぶ与野党の選挙戦がスタートする。
有権者にとっての最大の関心事は「物価高対策」。ウクライナ情勢の影響によるエネルギー価格の上昇や、食料品の値上げ、さらに日米の金利差から生じた約24年ぶりの円安水準にどう対応するのか。
またそれとは別に、ロシアによるウクライナ侵攻や中国の軍拡、北朝鮮の度重なるミサイル発射などを受けて、日本の有事にどう備えるか、「防衛費の増額」をめぐる与野党の立ち位置も注目される。
参院選で何に1票を投じるのか。主な争点に対する各政党の公約を専門家と総点検する。


6月23日(木)
「ウクライナ侵攻から4か月 戦争の終わらせ方は...」

ゲスト:千々和 泰明(防衛研究所主任研究官)、合六 強(二松学舎大学准教授)

ロシアによるウクライナ侵攻から4か月。当初から停戦交渉は行なわれてきたが、両者の主張には隔たりがあり、仲介者を立てても具体的に進展することはなかった。戦争は始まってしまうと、終わらせることが難しい。 「戦争終結」について研究する防衛研究所の千々和泰明氏は「戦争の終わらせ方は『現在の犠牲』と『将来の危険』のバランスによって決まる」という。ウクライナにとっては、安易な妥協では、ロシアの脅威がなくならないので、現在の犠牲を払っても戦争は止められない。ロシアにとっては、ウクライナの現体制を"非ナチ化"することが目的なので、こちらも安易な妥協はできない。
一方、ウクライナを支援するNATO諸国の間には、ロシアに対する態度で温度差が見えてきた。主戦論のポーランド・バルト3国に対して、ロシアを追い詰めるリスクから早期停戦を考えるフランスなど...。それぞれが様々な思惑を働かせているため、停戦までの見通しが立たないのだ。過去の「戦争終結」を振り返り、この複雑な問題の解決法を考える。


6月24日(金)
「『80歳の壁』をどう乗り越える?! / お手軽キャンプのススメ」

ゲスト:和田 秀樹(精神科医)、浅井 佑一(フリーライター)

毎月第2・第4金曜日は、注目のニュースを、ゲストの論客とBS11解説委員のジャーナリスト・二木啓孝が徹底解説する「NEWS勘どころ」、ゲストが独自の目線でニュースに切り込む「クロスアングル」、そして気になる新聞記事を深堀りする「ニュースのツボ」の、3つのコーナーをお届け。
今回の「クロスアングル」は新著『80歳の壁』がヒットしている精神科医の和田秀樹氏がゲスト。80歳を過ぎれば、これまで定説とされてきた医療の既成概念を変えると楽しく生きられるという。80歳を越えて楽しく生きるヒントを伝授。
もう一本の「クロスアングル」は、コロナでブームに火が付いたキャンプを手軽に始める極意を聞く。高額用品を買わなくても、思い立ったときにキャンプに出掛けるコツとは?またブームになりつつある軽自動車のキャンピングカーやプチプラ(安価)キャンプ用品も紹介する。レジャー・シーズンを前に誰でもトライできるキャンプの極意とは?!