第25話  

shinju_25.jpg 直也の乗ったタクシーが事故を起こし、同乗していた青木という若者が息を引きとる。青木は亡くなる前に、持っていたノートの処分と、ルリコという女性に腕時計を返してほしいことを直也に言い残す。軽傷ですんだ直也は登美子の待つ旅館へ着く。泊まった部屋は以前瑠璃子と落ち合った部屋で、直也は辛い過去のことが脳裏によみがえってくる。翌朝、新聞に青木の死亡記事が載る。青木は紡績会社の御曹司だった。その夜、直也は青木のノートを読む。そこには、ルリコという女性への激しい愛と憎しみが綴られていた。旅行から帰った直也は、青木の葬儀に行く。そこで偶然、瑠璃子と再会する。