第27話  

shinju_27.jpg 青木のノートを読みかけた瑠璃子は、不快感を示して直也に突き返す。直也は青木の心を弄んだ瑠璃子を非難。が、瑠璃子は平然としていて、取り巻きの男たちも瑠璃子をかばう。かっとなった直也は、青木から預かった腕時計を床に叩きつける。帰り道、直也は背広のポケットに青木の時計があるのに気付き、はっとする。間違えて、登美子から貰ったオメガの腕時計を叩き返したのだ。直也に軽蔑されても、美奈子や服役中の種彦を育てるために、瑠璃子は遊郭をやめるわけにはいかなかった。この商売を選んだことで、徳光からも勘当されていた。