第1話  医師への道

houitensai_01.jpg 沈昭児は、口がうまく明るい女の子。彼女は2年前に田七(でん・しち)と名乗り、男装をして太医署に入り込んだ。陛下専属の太医に推薦されたていたが、ある理由があって紀邸への潜入をもくろんでいた。「自分は不運な星の下で生まれたので、陛下にはお仕えできない」と言い訳をして、師匠の丁志(てい・し)にカネを積み、紀邸に入り込む。そして当初の望みどおり節帥(せつすい)の婚約者・順成郡主(じゅんせいぐんしゅ)の専属の医師となる。しかし、郡主は宴の席で刺客に襲われ亡くなってしまう。