第33話  

shinju_33.jpg 夕子を水揚げするために、直也は山岸よりも高額の六十万を支払うと申し出る。山岸は鼻白んで帰っていく。それからまもなく、改めて夕子の水揚げの日がくる。瑠璃子は、昔、直也とデートしたときによく着た着物を夕子に着せる。直也は出張だと登美子に嘘をついて、瑠璃子の店に向かう。美奈子がその後をつけていて、登美子に報告する。その夜、固めの杯も済ませ、瑠璃子は直也と夕子を二人きりにする。直也は夕子の着ている着物のことを覚えていて、夕子に瑠璃子との思い出を語る。そして、夕子を抱き寄せるが、その胸元を見て、どきっとする。あの真珠の首飾りが......。