第44話  

shinju_44.jpg 娼婦をやめる決意をした登美子は、精算のため店へ行く。瑠璃子は宮畑の相手をしているところだった。その座敷の前を通りかかった登美子は、二人の会話を聞いてしまう。瑠璃子がまだ純潔なのを知り、愕然とする登美子。宮畑を送り出し、瑠璃子が事務所へ行くと、登美子が待ちかまえていた。直也の妻であることを打ち明けた登美子は、オメガの時計を奪い、店をやめないことを宣言する。それからまもなく、直也のもとに、瑠璃子の名前で相次いで郵便物が届く。最初に届いた封筒の中にはオメガの時計が、次の封筒の中には真珠の首飾りが入っていた。