第13話  数珠の持ち主

houitensai_13.jpg 紀夫人が紀邸に戻ると、孫の如意(にょい)や息子たちが田七という太医と親密だと聞く。そして紀夫人とともに紀邸に戻った陳無庸(ちん・むよう)こそが、自分の両親を殺した犯人だった。彼は田七の正体を知ると、どうにか彼女を排除しようと考える。田七はこのままだと自分は紀夫人に殺されてしまうと思い、発疹の出る薬を調合して飲み、水疱が出たように見せかけた。
発疹と共に高熱に苦しむ田七が床に伏していると、田七が重病だと聞きつけた阿征が駆けつけ、夜通し看病をするのであった。