第14話  紀衡の策

houitensai_14.jpg その日、紀衡は田七がそばにいなかったため一晩中眠れなかった。翌朝早く、孫従瑞氏はすぐに紀府に赴き、阿征が若い男性と仲睦まじくしていたことや、大勢の前で息子の孫潘を辱めたことで紀衡に苦言を呈する。紀夫人は田七が息子たちを誘惑していると思い、やはり田七を排除するしかないと決心する。
紀衡は母親と対立せずに田七を守る方法を考え、ある占い師を呼んで田七が紀邸にとっていかに重要な人物かを母親に知らしめる。