8月15日~8月19日

8月15日(月)
「中国が台湾威嚇!ペロシ訪台の内幕と米中の今後を検証」

ゲスト:太田 昌克(共同通信編集委員)、野嶋 剛(ジャーナリスト / 大東文化大学教授)

今月2日のペロシ米下院議長の台湾訪問は、今もなお波紋を広げている。激怒した中国は、報復的に台湾を包囲する大規模な実弾演習を実施。台湾を巡る情勢が一気に緊迫化した。
トランプ政権以降、「新冷戦」とも言われるほど悪化していた米中関係だが、先月のバイデン大統領と習近平国家主席のリモート首脳会談では、対話の継続で一致したという。
こうした中で行われた、ペロシ議長の台湾訪問は、台湾海峡の軍事的緊張を一気に高めた。日本と中国は今年、国交正常化から50年目の節目に当たるが、影響は日本にも及ぶのか?
ペロシ訪台の背景に迫り、広がる波紋と今後の見通しを、専門家が議論する。


8月16日(火)
「北朝鮮が『コロナ終息』宣言 感染源⁉韓国に報復予告」

ゲスト:辺 真一(コリア・レポート編集長)、礒﨑 敦仁(慶応義塾大学教授)

北朝鮮の金正恩総書記は、「建国以来の大動乱」とした新型コロナが終息したとして、防疫対策の「勝利宣言」をした。一時は40万人に迫った発熱者が、「ゼロ」になったというのだ。
そして、妹の金与正氏は、「ウイルスは韓国から流入した」として、韓国への強い報復を示唆。同時に、金正恩氏が高熱を出して苦しんでいたことも明らかにした。果たして、金正恩氏は感染していたのか?
一方、金総書記とロシアのプーチン大統領は、北朝鮮の「祖国解放記念日」にあたる15日に祝電を交換し、関係強化で一致した。また、ウクライナ侵攻で米欧の制裁を受けるロシアに、ウクライナ東部の占領地の「復興」めぐり、北朝鮮労働者を活用する計画が提案されたとの情報もある。ロシアにすり寄る北の思惑とは?
7回目の核実験の準備が整ったとされる北朝鮮。緊迫度が増す朝鮮半島情勢の最新情勢と、日本への影響を徹底分析する。


8月17日(水)
「FBI家宅捜索の真相 トランプ氏の復権に暗雲!?」

ゲスト:海野 素央(明治大学政治経済学部教授)、ピーター・ランダース(ウォール・ストリート・ジャーナル東京支局長)

「反トランプの急先鋒」対「トランプ氏の刺客」による熾烈な候補者争いの行方は?
16日、米下院選の共和党予備選挙が米西部ワイオミング州で行われる。再選を目指すチェイニー下院議員は、去年1月の連邦議会襲撃事件をめぐり、トランプ前大統領を強く非難。これに対し、トランプ氏は「刺客候補」を送り込み、チェイニー氏打倒を目論む。事前の世論調査では、チェイニー氏の劣勢が伝えられ、トランプ氏の推薦候補が勝利となれば、共和党内での求心力は急速に高まるとみられていたが...、状況は一変しつつある。
今月8日、FBI(米連邦捜査局)は、トランプ氏のフロリダ州の邸宅「マール・ア・ラーゴ」を「スパイ法」違反容疑で家宅捜索し、「最高機密」を含む11件の機密文書を押収した。
また、おととしの大統領選挙に絡み、トランプ氏の最側近だったニューヨークのジュリアーニ元市長が選挙妨害の疑いで検察の捜査対象になっているという。
これらの捜査の進展によっては、トランプ氏の次期大統領選挙への出馬にも影響が...!?
米中間選挙に向けた最新の動きとトランプ氏邸宅の家宅捜索の行方を、長年、アメリカ政治を取材する専門家と探る。


8月18日(木)
「『政策断行内閣』支持率が低迷 難局突破の課題とは」

ゲスト:竹中 治堅(政策研究大学院大学教授)、山田 惠資(時事通信社解説委員)

今月10日、第2次岸田改造内閣が発足した。岸田首相は会見で「有事に対応する『政策断行内閣』だ」と説明。経験と実力を兼ね備えた「布陣」で、新型コロナ、ウクライナ危機、台湾をめぐる米中関係の緊張、そして物価高など、様々な有事に対応するという。
一方、旧統一教会との関係については「それぞれ関係を点検し、結果を踏まえて厳正に見直すことを了解した者のみ任命した」と強調した。しかし、旧統一教会と何らかの関わりがあったとされる新閣僚が相次いで判明。内閣発足後の支持率は伸び悩み、波乱の船出となった...。
秋の臨時国会を前に、今月下旬には故安倍晋三元首相の国葬に関する閉会中審査が開かれ、岸田首相の説明責任が問われることとなる。岸田政権はこの難局をどう乗り越えるのか。政権への期待と課題について考える。


8月19日(金)
「青木さやかさんに聞く 母とのこと、親子のありかた」

ゲスト:青木 さやか(タレント / 女優)

毎月第1・第3金曜日は、ジャーナリストの岸田雪子が、月曜~木曜日で扱う政治・経済・国際問題や安全保障といった硬派なテーマにとどまらず、子育て・教育・カルチャー・スポーツなど、身近なテーマを生活者目線で取り上げ、分かりやすくかつ 週末を迎える視聴者がホッと一息つけるような、明るい未来志向のスタンスでお送りしていきます。
母親との確執を赤裸々に綴ったエッセイ『母』が話題になったタレントで女優の青木さやかさん。ともに教師の両親に産まれ、厳格な母親のもとで育てられた青木さんは、「決して褒めてくれなかった」「常に世間体を気にしていた」母親を長年嫌悪してきた。母親から逃れるように上京し、売れない芸人時代を経て、結婚と出産、離婚に二度にわたる癌手術。そしてそれらを経験した後に迎える母との別れ...。番組では青木さやかさんご本人をスタジオに招き、母親との確執に悩みながら、母親としての自身と向き合う日々の中で気づき、理解してきた子供に対する愛情と親子のあり方について話を聞く。