第51話  

shinju_51.jpg 昭和三十九年四月。瑠璃子は夕子の産んだ子・優を育てていた。夕子は出産後すぐに亡くなり、瑠璃子を母親と思っている優は小学三年生だ。父親は優が小さいときに亡くなったことにしてある「振鈴館」は昭和三十三年の売春防止法で閉館。その後、瑠璃子は六本木で小さなバー「瑠璃子の部屋」を開いていた。美奈子はテレビに出演するようになり、民放の連ドラ出演が決まっていた。そのポスター撮りの日、ドラマのスポンサーが美奈子に挨拶にくる。美奈子は驚いた。やってきたのは社長に就任した直也だった。直也は今も独身だという。美奈子は瑠璃子に子どもがいることを告げる。