第5話  嘘に託す思い

hanayome-noren_05.jpg 町で志乃(野際陽子)に無視された奈緒子(羽田美智子)だったが、志乃は願いが叶うという金沢の言い伝えである「七つ橋渡り」の最中だった。その最中は誰と出会っても一言も口を利いてはいけないのだ。志乃は、勘当したとはいえ、息子の窮地を助けてあげられなかった自分を情けなく思い、母親としていてもたってもいられなかった。志乃の母としての思いに気付いた奈緒子は、「かぐらや」を訪ねると、志乃に宗佑から昨日電話があったと嘘をつく。
翌日、志乃は奈緒子を呼び出すと宗佑からの電話の真偽を確かめる。奈緒子の気持ちを試す志乃に、凛々しく向き合う奈緒子。そんな奈緒子の姿は、志乃が尊敬する前田利家公の妻・おまつ様に重なるものがあり、志乃はある答えを出す...。