第7話  離縁の朝に

zeisei_07.jpg 実印を得た今、契約結婚を継続する理由はなかった。お互いに心残りがありながら離縁を口にする2人。翌朝、蘇檀児は数日後に開かれる濮園詩会のために、なじみの芸妓を呼ぼうとするが、既に烏啓豪が押さえたあとだった。困り果てる蘇檀児だが、蘇家を出ていくことになった寧毅に苦境を打ち明けることができない。だが寧毅には秘策があった。