9月5日~9月9日

9月5日(月)
「NPT会議が決裂! 核管理と『核なき世界』への道のりは」

ゲスト:森本 敏(元防衛大臣 / 拓殖大学顧問)、秋山 信将(一橋大学大学院教授 / 日本軍縮学会会長)

先月、米ニューヨークで約1か月間行われたNPT(核拡散防止条約)再検討会議は、ロシアの反対で最終文書を採択できず決裂し閉幕した。日本の首相として初めて会議に出席した岸田首相は「極めて遺憾だ」と憤り、ロシアを強く批判した。「核なき世界」への道のりは遠い・・・。
7年前、ロシアのクリミア併合後に行われた前回のNPT会議も決裂しており、ウクライナ情勢などをめぐり国際的な対立が深まる中での合意形成の難しさや核軍縮のあり方、そのルール作りなどでの課題が浮き彫りになった。
今後、NPT会議や他の核軍縮交渉の場で、核保有国と軍縮推進国は、「信頼醸成」と「危機管理」などの重要課題にどう向き合えばいいのか、専門家と共に探る。


9月6日(火)
「プーチン氏悩ます極右勢力 ロシアの誤算と本音は?」

ゲスト:畔蒜 泰助(笹川平和財団主任研究員)、山添 博史(防衛省防衛研究所主任研究官)

先月、プーチン体制を支えた極右思想家、アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘が車の爆発で死亡した事件が、ロシア国内に波紋を広げた。ドゥーギン氏は「プーチンの頭脳」とも呼ばれ、ウクライナ侵攻を思想面で支えた人物ともいわれる。ドゥーギン氏が再び注目を集めたことで、いまロシアの戦争強硬派の動きが加速する。
国内の反戦運動だけでなく、「プーチン氏のウクライナへの攻撃が手ぬるい」と、過大な戦果を期待する愛国主義の過剰な動きに対して、プーチン政権が懸念を示しているというのだ。
プーチン氏を悩ますロシア極右勢力の実態とは?ウクライナ軍が南部の州奪還へ反転攻勢に出る中、今後の戦況に与える影響は?最新のウクライナ最新を分析する。


9月7日(水)
「入国制限を緩和 「ウィズコロナ」で今必要なことは?」

ゲスト:武見 敬三(自民党新型コロナ対策本部 本部長代理 / 参議院議員)、寺嶋 毅(東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科部長・教授)

岸田政権は今月7日から、新型コロナの水際対策を緩和して、1日あたりの入国者の上限をこれまでの2万人から5万人へ引き上げる。また、ワクチン3回目の接種証明があれば、入国者と帰国者の全員に義務付けてきた72時間以内の陰性証明を不要にし、経済活動との両立に向け舵を切る。
新型コロナの全国の新規感染者数が減少へと向かう中、これまで医療機関が全ての陽性者の氏名・連絡先などを届け出ていた、いわゆる「全数把握」を見直して、新しい体制に向けた移行準備も進めている。 既に、宮城・茨城・鳥取・佐賀の4県では、今月2日から「全数把握」の見直しが始まった。一方、重症化リスクの低い軽症者への対応など、様々な課題も指摘されている。
さらに、オミクロン対応ワクチンの効能や国産の治療薬への期待度のほか、新型コロナをインフルエンザと同じ「5類並み」へ移行は進むのかなど、岸田政権の「ウィズコロナ対策」の具体的な取り組みについて議論する。 


9月8日(木)
「支持率急落の岸田内閣 立憲はどう対峙する?」

ゲスト:安住 淳(立憲民主党国対委員長)、中北 浩爾(一橋大学大学院教授)

安倍晋三元首相の「国葬」をめぐり、政府が公表した費用の想定は、当初の2.5億円から16.6億円に膨れ上がった。岸田首相の決断で費用を全額税金で賄う「国葬」での開催が決まったが、事前に国会で開催をめぐる議論は行われなかった。さらに、参院選後に明らかとなった旧統一教会問題も相まって、内閣支持率は急落している。
この機に反転攻勢を強めているのが、野党第一党の立憲民主党だ。執行部メンバーを一新し、これまでの提案型から対決型へと路線を変更し、岸田政権と真っ向から対立する構図となった。長らく低迷する野党の支持率はこれを機に上がるのか。
「国葬」をめぐり閉会中審査が開かれるこの日(8日)、立憲民主党の新執行部から、安住淳国会対策委員長を招き、岸田政権に対峙する国会戦略と野党復権のビジョンを聞く!


9月9日(金)
「ブームは続く!サウナを医学で解説 / 『イマドキのこども』はツライよ!」

ゲスト:加藤 容崇(慶應義塾大学医学部特任助教 日本サウナ学会代表理事)、寺脇 研(元文科省官僚)

毎月第2・第4金曜日は、注目のニュースを、ゲストの論客とBS11解説委員のジャーナリスト・二木啓孝が徹底解説する「NEWS勘どころ」、ゲストが独自の目線でニュースに切り込む「クロスアングル」、そして気になる新聞記事を深堀りする「ニュースのツボ」の、3つのコーナーをお届け。
依然ブームが続くサウナ。よく聞く『ととのう』とは体内で何が起こっているのか?またサウナの効能を活用して健康維持も可能だとか。サウナを医学的に解説する。
さらに、最近のこどもは、タブレット授業や、英語教育、塾、教師不足、さらにコロナ禍での友達関係などで、大変なことが多いとか。昨今のこどもたちのツライ現状と背景を『ミスター文部省』が解説する。