10月24日~10月28日

10月24日(月)
「新首相に注目! 最高指導部の顔ぶれから中国を読み解く」

ゲスト:江藤 名保子(学習院大学 法学部教授)、柯 隆(東京財団政策研究所 主席研究員)

中国共産党大会が22日閉幕し、新たな最高指導部が正式に発足する。最大の注目点は、経済政策を担当する首相で、政権ナンバー2に就任した人物だ。さらに、共産党の新幹部の顔ぶれを徹底分析する。
ところで、今回の党大会では、18日に予定されていた、中国の今年7月から9月までのGDP国内総生産など、経済統計の数値発表が、突如延期された。発表の延期という異例な対応は、様々な憶測を呼んでいる。
果たして、「共同富裕」実現に向けた経済運営の行方はどうなるのか?「ゼロ・コロナ」政策からの脱却は?さらに、中国は、「台湾統一」をどう目指すのか...今後の中国の行方と、日本の外交の在り方を探る。


10月25日(火)
「超円安どこまで続く? インフレ時代の防衛術」

ゲスト:加谷 珪一(経済評論家)、永濱 利廣(第一生命経済研究所首席エコノミスト)

歴史的な円安が物価高に拍車をかけている。エネルギーや食料といった生活必需品の値上がりが続き、賃金の伸びも鈍く家計の負担が増している。
今の円安が続くと、生活費は昨年度よりも年間8万円高まるとの試算もある。
円安の背景にあるのが、米国の利上げによる日米の金利差の拡大だ。米ドルに対する下落率は、主要国通貨の中でも円が突出するが、なぜ円だけが過度に売られてしまうのか?
急激な円安は、日本経済と私たちの暮らしに何をもたらすのか?円安とインフレが同時進行するなか、家計を守る方策を専門家が提言する。


10月26日(水)
「『汚い爆弾』に懸念!? 劣勢ロシア頼りはイラン製兵器?」

ゲスト:高橋 杉雄(防衛研究所 防衛政策研究室長)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)

ロシアのショイグ国防相は23日、米国のオースティン国防相と会談し、「ウクライナが"汚い爆弾(ダーティー・ボム)"を使う可能性がある」と主張した。一方、ウクライナ側はこれを明確に否定。また、西側諸国は、ロシアが自作自演で「汚い爆弾」を使うことを警戒している。ロシア側が「汚い爆弾」の懸念を他国に発信する狙いはどこにあるのか。
ところで、今月8日のクリミア橋の爆破事件を契機に、ウクライナ南部へルソン州ではウクライナ軍が攻勢を強める一方、ロシア軍は劣勢が伝えられている。
ウクライナ国防相は、「ロシア軍に残っている精密誘導ミサイルは609発」と明かし、侵攻前の3分の1以下に備蓄が低下したと主張。ロシア軍は欧米などによる経済制裁の影響で武器が枯渇しているという。
こうした状況下で、ロシア軍は、イラン製無人機の別名「カミカゼ・ドローン」で、ウクライナ全土のエネルギー施設に対して激しい空爆を展開している。
さらに、ロシアへの無人機支援をめぐっては、核開発問題などでイランと敵対関係にあるイスラエルが、ウクライナに対して兵器そのものは提供しないものの、防空システムの整備を助ける考えを示すなど、中東諸国の動きが活発化している。
果たして、イラン・イスラエルの動向がウクライナ情勢にどう影響するのか。軍事専門家が徹底解説する。


10月27日(木)
「臨時国会早くも迷走? 与野党論客が重要議題を討論!」

ゲスト:牧原 秀樹(自民党衆院議員 党選対副委員長)、山井 和則(立憲民主党衆院議員 党国会対策委員長代理)

24日、旧統一教会をめぐる問題で、野党から更迭を求められてきた山際経済再生担当相が辞表を提出。25日、後任に後藤前厚生労働相が就任した。なぜこのタイミングなのか、「対応が遅い」と党内からも批判の声が...。
政府は金曜日にも円安・物価高に対応する総合経済対策をとりまとめるとしているが、直前でで司令塔が変わる影響を最小限に食い止められるのか?
臨時国会開会から3週間、これまで国会論戦の多くが、旧統一教会問題の追及に費やされ、被害者救済法案や円安・物価高対策、感染症法改正案などの議題は議論が進んでいない。手付かずの重要課題について、それぞれの立場から議論する。


10月28日(金)
「50年前パンダが日本にやってきた / 認知症の世界を可視化」

ゲスト:土居 利光(元上野動物園園長)、筧 裕介(デザイナー / issue+design CEO)

『ニュースの雑学』のコーナーでは「休眠口座って何?眠る1200億円の行方」を取り上げる。
『クロスアングル』ではパンダ来日50周年について。1972年10月28日、日本に初めてジャイアントパンダがやってきした。以来50年、日本におけるパンダの飼育、展示、保護は試行錯誤の繰り返しだった。懐かしいニュース映像とともに、パンダに関する謎も紹介する。
もう一つの『クロスアングル』では認知症の世界を可視化した『認知症世界の歩き方』が話題になっているデザイナーの筧 裕介氏に聞く。認知症だけでなく、あらゆる社会問題を「デザイン」というアプローチで解決に導く取り組みを紹介する。