第41話  私が守ります

hanayome-noren_41.jpg 志乃(野際陽子)はこれまで支えてもらってきた辰夫(山本圭)とこれからは夫婦としての時間を大切に生きていきたいと思っていた。また、おもてなしの心が受け継がれないのならば続けても意味がない、とかぐらやを手放す決心を固め、金沢の名士・村田(黒部進)に、旅館の譲渡先を探してほしい、と頼む。
一方、瑠璃子(里久鳴佑果)は客から料理が"かぐらやの味"ではないと言われてしまう。そこで常連客の村田に力を借りて、本来のかぐらやの味を取り戻そうとするが、なかなか辰夫の味に近づけられない。そんな中、菊亭の女将がかぐらやの建物の値踏みをしにやってくる。この一件で、奈緒子(羽田美智子)は志乃がかぐらやを売ろうとしていることを知る。どんなリハビリにも耐え、仕事に復帰するつもりだった辰夫も、志乃の決心が固いことを知る。
奈緒子は志乃を訪ね、かぐらやの存続を訴えるが、志乃は、今が潮時だと言うばかりで...。返す言葉のない奈緒子だったが、"よき思いでは心の宝"という志乃の言葉を思い出し、かぐらやを続けると客たちに言い切る...。